さらさら鼻水、花粉症に小青竜湯

さらさら鼻水の原因は「水のめぐり」の悪さ

小青竜湯は、1月下旬~2月上旬の花粉症やかぜに多く見られる、

  • さらさらとした水のような鼻水が止まらない
  • くしゃみが止まらない
  • うすい透明な痰が出る

などの症状を改善する漢方薬です。

上記の症状は、体が冷えて水の巡りが悪くなることで引き起こされる症状です。

鼻やのどに過剰にたまった水が、水のような鼻水や痰としてあふれ出ている状態です。

小青竜湯は「体を温める」生薬と、「停滞した水の巡りを整える」生薬がバランスよく配合された漢方薬です。

小青竜湯の解説

効能効果

体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症

配合されている生薬

小青竜湯は、8種類の生薬を組み合わせた漢方薬です。それぞれの生薬が互いに協力して、かぜや花粉症による鼻水や咳を改善してくれます。

半夏(はんげ)
水の巡りを改善し、せきや痰を改善します。

麻黄(まおう)
体を温めながら、咳やむくみを改善します。

桂皮(けいひ)
体を内側から温める作用に優れます。

芍薬(しゃくやく)
血流を整える作用があります。

五味子(ごみし)
引き締める作用があり、出すぎている鼻水や咳を抑えます。

細辛(さいしん)
体を温める作用に優れます。

甘草(かんぞう)
生薬同士の作用を調和します。

乾姜(かんきょう)
温める作用が強く、咳を鎮めます。

小青竜湯は眠くならない

受験生やビジネスマンにおすすめ

鼻かぜや花粉症には、病院では一般的に抗ヒスタミン薬 (アレグラ®、ザイザル®など)が処方されます。

抗ヒスタミン薬は症状を抑えるだけでなく、眠くなるという性質があります。

一方で、小青竜湯には眠くなる成分は含まれていません。むしろ、体をシャキッとさせて鼻水を抑えるイメージの薬です。

受験生やビジネスマン、車を運転する方など、鼻水の症状は抑えたいけど、眠くなっては困る、という方にはぴったりのお薬です。