龍眼肉はこんな方におすすめ
  • 疲れがたまっている
  • 気持ちが落ち着かずになかなか寝付けない
  • 寝ても疲れがとれない
  • お肌の乾燥が気になる
  • 血色が悪く、貧血気味
  • お腹が冷えて、消化不良気味

龍眼肉は高栄養

龍眼肉はライチの仲間

龍眼肉はムクロジ科の常緑小高木、リュウガンという木の果肉です。

リュウガンはインドや中国が原産地と言われ、亜熱帯及び熱帯のアジア地域でも栽培されています。国内では鹿児島や八丈島、沖縄県などで栽培されており、仲間となる種類では、ランブータンやライチがあります。

その皮を剥くとライチと同じように半透明のツルンとした果肉が入っていますが、ライチに比べて竜眼は種が大きく食べる部分が少ないフルーツです。竜眼の実の中央には黒いコロンとした種があり、この種が龍の目に似ていることが由来となって「竜眼(リュウガン)」という呼び名がついているそうです。

高栄養な滋養食品

龍眼肉はアデニンやコリンなどの成分を含み、栄養価が高い食材です。

中国最古の薬物書である『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』には、「 久しく服用すると魂を強め聡明にし、身を軽くし、老いず、神明を通じる。」と書かれており、古くから滋養食品として人々に愛されてきたことが分かります。

龍眼肉は漢方薬でも活躍

精神を落ち着けて、不眠を解消する

生薬としてのはたらき

生薬分類:補血薬
味 :甘 
性 :温
帰経:心・脾
効能:安神・補血

龍眼肉は精神(心:しん)と胃腸(脾:ひ)の栄養剤として活躍します。さらに貧血を改善するはたらきもあり、心身ともに疲れ切った方や、不眠、もの忘れなどに用います。

加味帰脾湯(かみきひとう)や帰脾湯(帰脾湯)という不眠や精神不安、健忘症、心身の疲労に使う漢方処方にも配合されています。

薬膳食材として取り入れましょう

そのまま食べてもおいしい

原産地ではライチのようにフレッシュな果物として食べられていますが、一般的には固い皮と種を取った果肉を乾燥したものが流通しています。

ドライフルーツのようにそのまま食べることができ、口に入れるとライチのような香りとともに、甘みが広がります。

お茶やデザートにもおすすめ

なんだか疲れたな、という時には龍眼肉がおすすめ。

中国や台湾では、龍眼肉と一緒に白きくらげや蓮の実、クコの実などを氷砂糖で煮込むデザートスープが人気だそうです。

今回は、冷え性や貧血気味の方におすすめの「龍眼肉となつめのお茶」をご紹介しましょう。

【材料】
龍眼肉・・・・・3個
なつめ・・・・・2個
乾燥しょうが・・ひとつまみ

【作り方】
1.ポットに材料をすべて入れます。
2.沸騰したお湯150ccを注ぎます。
3.フタをして冷めないように10分待ちましょう。

龍眼肉と同じように、貧血や疲れを改善する「なつめ」と、胃腸の働きを整えて冷え性を改善するしょうがの組み合わせです。「ちょっと疲れたな・・・」という時にはぜひ試してみてください。お茶と一緒に、柔らかくなった龍眼肉やなつめも召し上がれますよ。

龍眼肉の選び方

白い方がおいしい

龍眼肉のフレッシュなものは日本ではほとんど手に入らないため、一般的には乾燥したドライフルーツのものを使うことになります。

スーパーや自然食品の店でもほとんど扱っていないため、漢方薬局や通販で購入しましょう。そのときに注意したいのが龍眼肉の「色」です。

実は乾燥方法の違いで、黒っぽい龍眼肉と、白っぽい龍眼肉の2種類があります。黒と白で栄養価や薬膳食材としての働きに違いはありませんが、その味はだいぶ異なります。実際に食べ比べてみるとその差は明らかで、黒っぽい龍眼肉は若干焦げ臭いような独特の香りがしますが、白っぽい龍眼肉はそれがなく、龍眼肉らしい甘い味が口に広がります。はっきり言って白い方がおいしいです。

龍眼肉をご購入の際は、ぜひ「色」にも注目してみてくださいね。

明鏡堂漢方薬局
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