週末になるとぐったり
寝ても疲れがとれない
栄養ドリンクやコーヒーに頼りがち

なかなか改善しない長引く疲れ。

漢方医学では、ストレスや過労などによる慢性的な疲労感やだるさを「気虚(ききょ)」の状態といいます。気(き)とは、元気や勇気、やる気の源であり、生命のエネルギーそのもののことです。

慢性的な疲れの2つの原因

過度なストレスが原因で、気を生み出せていない

体力を回復するために、食事が大切であるということはイメージできるでしょう。

ここで注目していただきたいのは、食事から十分に栄養を吸収するためには、胃腸の機能が正常であることがとても大切だということです。

食事を消化・吸収しエネルギーを生み出すことを、漢方の言葉では「気を生み出す」と表現します。

少しイメージしてみてください。

試験の前や大事な会議の前に、おなかが痛くなった経験はありませんか?

あるいは、悩みや不安なことがあると食事がのどを通らなくなることはありませんか?

実は、不安感や緊張感、あるいはイライラなどの精神的なストレスは、胃腸にとっても大きなストレスとなるのです。

ストレスが原因で胃腸の機能が低下し、元気の源である「気」を生み出せていない。これが1つ目の根本的な原因です。

他人に対して気を使いすぎている

毎日の仕事や家事による肉体的な疲れに加えて、精神的な疲労感も多いのではないでしょうか?

職場の同僚や上司、あるいは家庭内においても何かと気を使うことが多いものです。

そうなんです。

まさに文字通り「気(き)」を使いすぎている、つまりは気の消耗が激しすぎることが、休んでも抜けきらない慢性的な疲労感の本当の原因の2つ目です。

胃腸のはたらきを高め、ストレスに負けない身体づくり

休んでいるはずなのになかなか改善しない慢性的な疲労感。

「気を生み出せていない」「気の消耗が激しすぎる」いずれにおいても、ストレスと胃腸の働きが解決のポイントとなります。

気は元気の源であり、生命力そのものであるとお話ししましたが、気にはもう一つ大事な働きがあります。それは、自分自身を「守る力」です。

職場や学校での人間関係だけでなく、自分自身の健康状態への不安もストレスとなります。さらに言えば、「もっと頑張りたい」という前向きな緊張感でさえもストレスなのです。

日々やってくるストレスから自分自身の健康を守る力、それこそが「気」の防衛機能であり、ストレスを上手に受け流すのもまた「気」の働きです。

胃腸のはたらきを高め、食事から効率よくエネルギーを生み出す、漢方の言葉でいえば「気」を生み出すことは、からだの活力を高め、長引く疲労を回復するだけでなく、ストレスにも強くなるということなのです。

胃腸が弱く気が不足している人の特徴
□ 1か月以上だるさが続いている
□ 平日は頑張れるが、週末にはぐったり
□ 食欲がない、すぐに満腹になる
□ 食事がおいしくない
□ 下痢や軟便、あるいは便秘している
□ げっぷが出る
□ お腹にガスがたまりやすい
□ 顔色が悪く、冷え性
□ 生理が遅れがち

3つ以上当てはまる方は、漢方薬による治療が必要かもしれません。当薬局へご相談されることをおすすめします。

慢性的な疲労を改善する漢方相談

一言に慢性的な疲労感と言っても、その症状や体質は一人ひとり違うものです。

たとえば食欲がない人もいれば、食欲はあるけど、食べるとすぐに下してしまう人もいます。しっかりと8時間眠れる人もいれば、疲れているにもかかわらず寝付けないという人もいます。

慢性疲労に用いる漢方薬はたくさんの種類がありますが、ご自身の体質や症状にぴったりの漢方薬を飲むことが一番のポイントです。

漢方の視点から体質や症状を分析し、ぴったりの漢方薬が見つかる。それが当薬局の漢方相談です。

お気軽にご相談くださいね。